むし歯や歯周病は遺伝するの?
プロローグ
「うちは家系的に歯が弱いんです。」
歯科医院で、よく聞く言葉です。
本当に、むし歯や歯周病は遺伝するのだろうか。
生まれてから、歯の長持ちは決まっているのだろうか?
体質だけではない
たしかに体質はあるでしょう。
- 唾液の量
- 歯の質
- 免疫の反応
多少の個人差はあるでしょう。
でも、生まれた瞬間に“むし歯になる人生”が決まるわけではない。
むし歯も歯周病も、生活習慣病の側面が強い。
日々の積み重ねの結果。
歯の強い人が、歯みがきをしなかったら…。
当然、虫歯になると思います。
一緒に暮らすと似てくる
夫婦で歯周病が進んでいる。
親子でむし歯が多い。
それは遺伝だろうか?
でも、夫婦は全くの他人のはず。
もしかすると、
- 同じ食事
- 同じ生活リズム
- 同じ間食習慣
- 同じ歯みがきの感覚
が、似ているだけかもしれない。
人は環境の影響を受ける。
生活は伝染する
夜更かしの家庭。
甘い飲み物が常にある家庭。
忙しくて磨く時間が短い家庭。
悪い意味ではなく、
生活は“共有”される。
だから、結果も似てくる。
家族の形は変わっている
今は、親と同居しない家庭が増えています。
食事も違う。
生活も違う。
距離もある。
もしかすると、
「家族だから同じ病気になる」
という構図は、少しずつ薄れているのかもしれません。
遺伝よりも習慣
遺伝の影響はゼロではない。
でも、
圧倒的に大きいのは生活の部分。
一緒に生活することにより
むし歯も歯周病も、
“うつる”のではなく、”似る”
ハミガク的視点
「家系だから仕方ない…」
それで終わらせるのは、少しもったいない。
もし生活が原因なら、変えられるはず。
- 食事の習慣
- 間食の取り方
- 磨き方
- 通院の頻度
未来は決まっていない。
後天的な要因を見直せば、未来は少し変わるはず。
先天的な要因を最小限にすることは、可能でしょう。
まとめ
似るのは悪いことじゃない
家族で笑う。
同じ食卓を囲む。
同じ時間に眠る。
同じTVを見る。
似ることは、悪くない。
家族の絆を強くするのは、良いこと。
でも、
似たくないものは選び直せる。
健康は、明るい未来に一番大切なこと。
むし歯や歯周病は、
「宿命」ではない。
遺伝かどうかを考えるより、
今日、どう磨くか。
今日、何を食べるか。
間食を控えるか。
生活は、毎日少しずつ変えられます。
あなたの歯は、
遺伝かな?
それとも、習慣かな?
自分の未来は、自分の責任。
子どもの未来は、親の責任。

■監修歯科医師

東京歯科大学卒業。東京歯科大学水道橋病院 補綴科にて臨床経験を積み、その後、矢崎歯科医院、永井歯科 分院長として幅広い診療に従事。
三愛病院 歯科口腔外科では非常勤として全身管理を要する患者にも対応し、補綴治療・咬合管理・歯周治療の知見を深める。
これまで診療してきた数多くの患者さまから学んだのは、
「歯を傷つけるのは、怠けではなく“気づけなかったクセ”」という事実でした。
丁寧に磨いているのに痛みが出てしまう。
毎日がんばっているのに、同じ場所だけトラブルが起きてしまう。
そうした悩みを“やさしく解決できる道具をつくりたい”という思いから、ハミガクの歯ブラシ開発・改善プラン監修に携わっています。
「毎日の歯みがきを、もっとやさしく、もっと楽しく」






