歯ぐきが下がってきた気がする
はじめに
「歯が前より長く見える」
「歯と歯の間が目立つようになった」
こうした変化に気づき、
「年齢のせいかな?」と感じる方は少なくありません。
確かに、歯ぐきは年齢とともに少しずつ変化します。
ただし、多くの場合、原因は年齢だけではありません。
歯ぐきは年齢とともに下がる?
歯ぐきは、年齢を重ねることで
少しずつ退縮(下がる)する傾向があります。
これは自然な変化の一部で、
誰にでも起こりうることです。
しかし、
短期間で「下がった」と感じる場合は、
日々の歯みがき習慣が関係していることがほとんどです。
歯が長く見える理由
歯ぐきが下がると、
今まで歯ぐきに隠れていた部分が見えるようになります。
その結果、
「歯が長くなったように見える」
と感じるのです。
歯そのものが伸びたわけではありません。

歯と歯の間が目立つのはなぜ?
歯と歯の間の歯ぐきは、
実は骨の裏打ちが少ない、形が変わりやすい部分です。
そのため、
- 歯みがきの力が強い
- 歯間ブラシやフロスをやり過ぎている
といった刺激が続くと、
歯ぐきが下がってしまいます。
歯間ブラシ・フロスの「やりすぎ」に注意
歯間ブラシやデンタルフロスは、
とても大切なケア用品です。
ただし、
強く使いすぎたり、必要以上に頻繁に使うと、
歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
歯ブラシと比べると、難しい道具です。
「たくさんやれば安心」ではなく、
やさしく、適切に使うことが大切です。
歯ブラシと同じ比率で使用するのは、得策ではありません。
最初は、気になった場所だけにしましょう。
一度下がった歯ぐきは戻る?
残念ながら、
一度下がった歯ぐきが元に戻ることは難しいのが現実です。
先ほど書いたように、歯と歯の間は、骨の裏打ちがない場所だからです。
骨がある場所は、骨が下がらないと歯ぐきも下がりません。
骨がない場所は、刺激や傷で、簡単に歯ぐきが下がってしまいます。
だからこそ、
これ以上下げないことがとても重要になります。
原因の多くは「磨きすぎ」
歯ぐきが下がる原因として、
歯科の現場で非常に多いのが
**オーバーブラッシング(磨きすぎ)**です。
- 力が強すぎる
- 同じ場所を何度も磨く
- 硬めの歯ブラシを使っている
- 時間が長い
こうした習慣が、
知らないうちに歯ぐきを傷つけています。
歯ぐきを守る歯みがきのポイント
歯ぐきを守るために大切なのは、
- 力を入れすぎない
- 毛先を当てて小さく動かす
- 歯ぐきをこするのではなく、歯と歯ぐきの境目を意識する
そして、
歯ぐきをいたわるような歯ブラシのマッサージを
毎日の習慣にすることです。
「歯みがき」のイメージは、歯だけを磨いていると思いますが、
実際には、歯と歯茎の境目にも歯ブラシを当てています。
歯だけ磨く時は良いですが、同じ力で歯ぐきを擦ったら
それは、オーバーブラッシングとなります。
まとめ
歯ぐきが下がってきたと感じたとき、
- 年齢だけが原因とは限らない
- 多くの場合、磨きすぎが関係している
- 歯ぐきは一度下がると回復しにくい
だからこそ、
今日からの歯みがきがとても大切です。
歯ぐきを守る歯みがきで、
これから先の口元を大切にしていきましょう!

■監修歯科医師

東京歯科大学卒業。東京歯科大学水道橋病院 補綴科にて臨床経験を積み、その後、矢崎歯科医院、永井歯科 分院長として幅広い診療に従事。
三愛病院 歯科口腔外科では非常勤として全身管理を要する患者にも対応し、補綴治療・咬合管理・歯周治療の知見を深める。
これまで診療してきた数多くの患者さまから学んだのは、
「歯を傷つけるのは、怠けではなく“気づけなかったクセ”」という事実でした。
丁寧に磨いているのに痛みが出てしまう。
毎日がんばっているのに、同じ場所だけトラブルが起きてしまう。
そうした悩みを“やさしく解決できる道具をつくりたい”という思いから、ハミガクの歯ブラシ開発・改善プラン監修に携わっています。
「毎日の歯みがきを、もっとやさしく、もっと楽しく」






