黒い歯が美しかった時代

はじめに

白い歯が、きれい。
それは、いつからなのだろう。

私たちは疑いもしない。
白くて、整っていて、清潔。

「芸能人は歯が命」
みんなが知っているフレーズ。

でも、日本には
黒い歯が美しかった時代がある。

お歯黒という文化

室町時代から江戸時代にかけて、
既婚女性や武家の女性たちは
歯を黒く染めていた。

それは「お歯黒」。
白い肌に、黒い歯。

当時はそれが
成熟と品格の象徴だった。

今の価値観から見ると、
少し不思議だ。

白い歯は未熟だった?

昔は、真っ白な歯は
「子どもっぽい」「野性的」と見られていた。

女性が歯を黒く染めることは、
「既婚女性」の証だったようです。

私はもう大人です。
という宣言。

今で言えば、
結婚の証、指輪のようなものでしょうか。

実は理にかなっていた?

お歯黒に使われたのは
タンニン

鉄を酢に溶かしてできる「鉄漿水(かねみず)」に
タンニンを含む液(お茶や五倍子など)を混ぜる。

これが歯の表面に反応して、
黒い被膜を作ります。

この黒い被膜は、
虫歯予防の効果もあったと言われる。

美しさと実用性。

見た目だけの文化ではなかったようです。

美しさは変わる

今は、

  • 白い歯=清潔
  • 白い歯=若さ
  • 白い歯=成功

でも、
それは“今の価値観”。

100年後はどうだろう。

”キレイな歯”の価値観が変わっているかもしれない。

ハミガク的視点

お歯黒の時代の人たちは、
自分の時代の美を選んだ。

私たちも同じ。
今は「白だ」。

黒い歯が美しかった時代。

黒と白は正反対の色。
不思議な感じは拭えない。

「正解は一つではない」
きれいな歯も、時代によって変わってしまう。

百年後の人類は、現代を見て、「お歯白」と言うのだろうか?

「ちょんまげ」といい「きもの」といい、
時代の変化は、本当にすごい。


「黒」が良かったり、「白」が良かったり。
現代人は、自分の意志で自由に選択ができる。

窮屈な毎日と思っている方、
意外と自由な中で暮らしていますよ。

■監修歯科医師

東京歯科大学卒業。東京歯科大学水道橋病院 補綴科にて臨床経験を積み、その後、矢崎歯科医院、永井歯科 分院長として幅広い診療に従事。
三愛病院 歯科口腔外科では非常勤として全身管理を要する患者にも対応し、補綴治療・咬合管理・歯周治療の知見を深める。

これまで診療してきた数多くの患者さまから学んだのは、
「歯を傷つけるのは、怠けではなく“気づけなかったクセ”」という事実でした。

丁寧に磨いているのに痛みが出てしまう。
毎日がんばっているのに、同じ場所だけトラブルが起きてしまう。
そうした悩みを“やさしく解決できる道具をつくりたい”という思いから、ハミガクの歯ブラシ開発・改善プラン監修に携わっています。

「毎日の歯みがきを、もっとやさしく、もっと楽しく」

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